◆ 元の意味(古代)
両手で戈を持って警護する、警戒する
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KANJI ETYMOLOGY
kai
画数
7画
成り立ち
会意
部首
戈(ほこ)
分類
常用漢字
両手で武器を構え警護する、慎みと自律の文字
ORIGIN
『説文解字』廾部に「戒は警(いまし)むるなり。廾(きょう)の戈を持つに从う」とあり、両手(廾)で戈を捧げ持って警備する姿の会意文字と明記される。『字統』(白川静、1984)は甲骨文・金文に「戒」が儀仗兵が戈を捧げ持って王の宮門を守る姿として描かれることを指摘し、本来は宮中・祭祀の警護を担う具体的行為であったとする。そこから「警戒」「戒備」のように外敵に備える意が発し、さらに内的に自己を律する「自戒」「戒律」へと意味が深化した。『漢字源』(藤堂明保、1988)はKAI音系列に「ぎゅっと締め固める」核義を認め、戈を構えて気を引き締めることが原義で、後に仏教伝来とともに「戒」が梵語śīla(シーラ、戒律)の訳語に充てられ、僧侶が守るべき道徳規範を意味する宗教用語として東アジアに定着した。『論語』季氏「君子に三戒あり」、『仏遺教経』「波羅提木叉を以て戒となす」など出典は古今に多い。日本では受戒・戒名・戒師など仏教文化に深く根付き、武家社会では「戒め」が藩主の家訓を意味した。命名では、節度を守り自らを律する高い精神性、人を導く規範性を象徴する徳目字である。
構成要素
廾(両手)+戈(武器)
STROKE ORDER
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MEANINGS
両手で戈を持って警護する、警戒する
いましめる、戒律、警戒、自戒
節度を守り自らを律する、規範ある徳の高い人柄
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。