◆ 元の意味(古代)
過ちを反省して再び繰り返さぬよう心を引き締める
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KANJI ETYMOLOGY
chou
画数
18画
成り立ち
形声
部首
心(こころ)
分類
常用漢字
過ちを繰り返さぬよう心を戒める、内省と自律の文字
ORIGIN
『説文解字』心部に「懲は㣙(つつし)むなり。心に从い徵(チョウ)の声」と記される。形声文字であり、意符の「心」は感情・意志のはたらきを示し、声符の「徵」は単に音を示すだけでなく『字統』(白川静、1984)によれば「徵」が天意を呼び召す祭祀的行為に通じるため、内なる呼び声に応じて行いを正す意が含まれるという。『漢字源』(藤堂明保、1988)はTOKという音系列に「引き締める」「ぴんと張る」の核義があるとし、緩んだ心を引き締めて二度と過ちを犯さぬようにすることが本字の原義であると説く。古典では『詩経』周頌・小毖「予其れ懲して後の患を毖(つつし)まん」が早い用例で、自らの失敗を反省して将来の災いに備える意で用いられた。『春秋左氏伝』にも「懲悪」の語が見え、悪を戒め善を勧める政治理念として東アジア漢字文化圏に広く定着した。日本では律令の刑罰観に「懲役」として取り入れられ、また「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」のように過敏な反省心を表す慣用句にも残る。命名で用いる例は稀ながら、自己を律し、過ちから学ぶ強い精神性を示す格調高い字である。
構成要素
心(意符)+徵(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
過ちを反省して再び繰り返さぬよう心を引き締める
こらしめる、こりる、戒める
自省心が深く、過ちを糧に成長する誠実な人柄
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。