◆ 元の意味(古代)
隠れた賢者を召し出す、兆しを察する。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
chou
画数
14画
成り立ち
形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
兆しを察し人を召す、洞察と先見の文字
ORIGIN
「徴」は「徵」の新字体である。『説文解字』壬部に「徵は召すなり。微の省に从ひ壬に从ふ。壬に為りて徴せらる」とあり、隠れた賢者を召し出す意を本義とする。白川静『字統』は、字の左右上下を分解して、長髪の人(巫祝)を呼び出す祭祀的所作と解し、神意を察知して人を呼び寄せる行為が原義であるとする。『漢字源』藤堂明保は声符を微の省略形と取り、目に見えにくい兆候を捉える意の字とし、「めす」「しるし」の二義はともに『察知』の核から派生したと説く。『書経』説命篇に「夢に良弼を求めて、之を徴す」とみえ、隠者傅説を野より徴して宰相としたごとく、隠れた才を見出し用いる徳を示す。さらに音楽では五音(宮・商・角・徴・羽)の一つとして「チ」と読み、火に配される南方の音、夏の象とされ、明るく高揚する響きをもつ。日本では「象徴」「徴候」「特徴」のように、目に見える形で内面を表す印として用いられ、名乗りでは「あき」「おと」「すみ」「みる」と読まれ、物事の本質を見抜く知性と人を惹きつける魅力を象徴する字として選ばれる。
構成要素
彳+山+王(壬の変形)+攵(攴)。微の省+壬。
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
隠れた賢者を召し出す、兆しを察する。
しるし、めす、めしだす、きざし、五音の一
本質を見抜く洞察力と、人を惹きつけて未来を切り拓く力。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。