◆ 元の意味(古代)
両開きの戸。
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KANJI ETYMOLOGY
hi
画数
12画
成り立ち
形声
部首
戸(とだれ)
分類
常用漢字
戸を意符、非を声符とする形声字。両開きに左右へ開く扉を示す。
ORIGIN
『説文解字』戸部に「扉は戸の扉なり。戸に従ひ非の聲」とあり、戸を意符、非(ヒ)を声符とする形声字で、本義は両開きに左右へ開閉する扉と説く。声符の「非」は二枚の羽が左右に背き合う形を示し、両扉が左右に分かれて開く様と意味的にも符合する(亦声的解釈)。白川静『字統』は、「非」が翼を背中合わせに広げる象形であることから、「扉」字が左右対称に開く板戸を表す字として理にかなうとし、宮殿・寺廟の重厚な両扉を主に指したと論じる。藤堂明保『漢字源』は、語族として「非・扉・誹・斐」を「左右に分かれる・分ける」音義で結び、いずれも二分する動作を共有する語群とする。古典では『左伝』『楚辞』に「重扉」「朱扉」など、貴顕の邸宅の扉を形容する語が見え、扉は権威と秘密を象徴した。日本語では「とびら」と訓じ、書物の見返しや門戸の総称としても用いられる。名前に用いられることは少ないが、「扉を開く」という比喩から、新たな世界を切り拓く力、内に秘めた可能性を解き放つ希望を象徴できる字である。
構成要素
戸(意符)+非(声符)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
両開きの戸。
とびら、開くもの。
新たな世界を開く力、可能性を解き放つ希望。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。