◆ 元の意味(古代)
脇から支えて倒れぬよう助ける。
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KANJI ETYMOLOGY
fu
画数
7画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
人名用漢字
手を意符、夫を声符とする形声字。倒れぬよう人を脇から支え助ける意。
ORIGIN
『説文解字』手部に「扶は左なり。手に従ひ夫の聲」とあり、手(扌)を意符、夫(フ)を声符とする形声字で、本義は人の脇に手を添えて支え、倒れないように助けることと説く。「左(佐)なり」という説解は、左右の「左」が古くは「たすける」の意で用いられたことを踏まえ、「扶」と「佐(左)」が同義で並ぶ補助的支援を示すとする。声符「夫」は成人男子が冠(簪)を頭上に戴く形で、立派に立つ大人を意味する。これに手偏が加わって、立つ人を傍から支える動作が明示される。白川静『字統』は、「扶」が単に物理的支えにとどまらず、政治的・道義的補佐をも含む語であり、『書経』『詩経』に「扶持」「扶翼」など君を補佐する語が頻出することを指摘する。藤堂明保『漢字源』は、語族として「夫・扶・芙・敷」を「両手を広げて支える」音義で結び、いずれも下から支え広げる動作を共有する語群とする。日本では「扶助」「扶養」「扶持」など、家族や弱者を経済的・精神的に支える文脈で用いられる。名前に用いれば、人を支え助ける温かい手、家族や仲間を背負う頼もしさ、義に厚い補佐の徳を象徴する字となる。
構成要素
扌(意符)+夫(声符)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
脇から支えて倒れぬよう助ける。
たすける、ささえる、ふじょする。
人を支える温かさ、頼もしい補佐、義に厚い徳。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。