◆ 元の意味(古代)
手で細かく掬い取る、わずかに取り上げる
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KANJI ETYMOLOGY
shou
画数
7画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
細やかに掬い取り、要を写し留める手の繊細
ORIGIN
『説文解字』には本字としての立項はなく、後漢以降の俗字として広く用いられた。形声字で、意符「扌(手)」と声符「少」から成る。藤堂明保『漢字源』によれば、声符「少」は小さく細かいことを意味し、手で細かく掬い取る、わずかずつ取り上げる動作を本義とする。古来「抄」は粉や穀物を匙で掬う動作を指し、転じて『晋書』以降では書物の要点を抜き書きする「抄写」「抄録」の意で多用されるようになった。白川静『字統』は、声符「少」の含む「少しずつ削り取る」「微細に分かつ」というニュアンスを重視し、文献の核心を選び抜いて写し取る知的営為としての「抄」の用法を解する。日本でも平安期には『枕草子』の「抄出」、中世には『日葡辞書』に「抄物(しょうもの)」として、講義筆記や注釈書を指す語が定着した。仏教典籍の研究においても「鈔」「抄」は経典の要を記録する重要な営みであり、紙漉きの工程で簀(す)を動かして繊維を掬い取る動作も「紙を抄く」と表現する。すなわち「抄」は、対象から本質や要素をそっと取り上げ、形ある物として留める、繊細にして知的な手の所作を象徴する字といえる。
構成要素
扌(手)+ 少(細かい、声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で細かく掬い取る、わずかに取り上げる
抜き書きする、抄録する、紙を漉く、掬う
物事の核心を見抜き、丁寧に掬い上げる繊細な感性と知性
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。