◆ 元の意味(古代)
果実を指先で選び採る
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KANJI ETYMOLOGY
teki
画数
14画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
指先でつまみ採る意の形声字、摘出・指摘の摘
ORIGIN
『説文解字』手部に「摘は拓果樹実なり。手に从ひ啇聲」とあり、手偏に「啇(てき)」を声符として用いた形声字である。啇は本来、根を立てる形で、商・敵・適などの声符となる字根である。許慎は果樹の実を手で取り採る動作を本義とした。白川静『字統』では、啇は神饌として供える果実や穀物を表し、摘はそれを神前に供えるため指先で選び採ることが原義であるとする。神聖な選別から後世「えらぶ」「指摘する」「あばく」の意が派生した。藤堂明保『漢字源』は啇・摘・適・敵を同系語族とし、まっすぐ的に当てる共通義を抽出する。摘は対象を的確につまみ取る意となる。古典では『詩経』に「果を摘む」、『漢書』に「奸を摘発す」と摘発・摘奸の用例があり、選び取ると同時に隠れた悪事を暴く意を併せ持つ語として用いられた。日本では和歌に「茶摘み」「花摘み」と季節情景を彩る語に用いられ、近代に「摘要」「摘発」「指摘」など事務・法律語として定着した。常用漢字だが人名用には登録されず、選別・摘発の象意は名付けに使われにくい字である。
構成要素
扌(手)+啇(声符・的に当てる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
果実を指先で選び採る
つむ、えらぶ、指摘する、あばく
人名用漢字外で名付け不可
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。