◆ 元の意味(古代)
手で木の実を選び摘み取る
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KANJI ETYMOLOGY
sai
画数
11画
成り立ち
会意兼形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手を伸ばし木の実を選び取る選択の字
ORIGIN
『説文解字』巻十二上手部に「採は捋取なり。手に从ひ采聲」とあるが、采字は本来「爪+木」で手で木の実を摘み取るさまを象る象形に近い会意字であり、後に手の動作をさらに明確化するため扌を加えて採が分化生成された。会意兼形声字で、意符「扌」と「采」、采が声符をも兼ねる。白川静『字統』は、采は古くから「えらぶ・よりどりする」意をもち、『詩経』周南巻耳の「采采巻耳」、芣苢の「采采芣苢、薄言采之」のように、植物を選び摘む歌句に頻出するとする。後に采が「彩」「採」「菜」「綵」など多くの字に分化したため、原義の「手で摘む」を担う字として採が定着した。藤堂明保『漢字源』は、采の中核義「区別して取り分ける」を引き、採は「多くの中から良きものを選び取る」意に重点があるとする。『書経』堯典の「采服」、『漢書』の「採詩官」のように、優れたものを選別収集する意に古くから用いられた。日本でも「採用」「採取」「採決」のように、選び取る意で広く使われる。命名では選ばれた才、見識の高さを象徴する。
構成要素
扌(手)+采(手で摘む・音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で木の実を選び摘み取る
とる、採用、採取、採決
良きものを見抜き選び取る見識の人
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。