◆ 元の意味(古代)
石を拾いのけて地を開く
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KANJI ETYMOLOGY
taku
画数
8画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
石(セキ)を声符とし、手で石を取り除き地を開く動作を示す。開拓・拓本いずれにも通じる。
ORIGIN
『說文解字』手部に「拓は拾ふなり。陳・宋の語、手に从ひ石聲」とあり、許慎は方言として陳・宋の地で「拾」の意に用いられたと記す。藤堂明保『漢字源』は声系 thak/tak に属させ、「平らに広げる」「石を持ち上げて開く」イメージを共有する語族(拓・柘・蹠など)と関連づけ、開墾の語義はここから派生したと説く。白川静『字統』は「石」を厓(がけ)から落ちた石塊の象形と見、それを手で拾い除き、土地を耕作可能にする所作を字源と論ずる。古典では『淮南子』『漢書』に「拓地」「拓土」と見え、辺境の未開地を切り開いて版図を広げる行為を示す。北朝以降は碑文を写し取る「拓本」の語が定着し、紙を石碑に当てて墨で叩き写す技法にも本字が用いられた。日本では明治以降「開拓」「干拓」「拓殖」が国家的事業の語として広まり、北海道開拓使の名にも採られた。手偏に石を組むこの字は、堅い大地に手を入れて新たな道を切り拓く力強い象意を伝える。命名では「拓也」「拓真」「拓海」など男児名に多用され、未踏の地に踏み出す進取の気性、努力で道を切り開く意志の象徴として愛されてきた。
構成要素
扌(手の動作)+石(声符・大地の石を除く象意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
石を拾いのけて地を開く
ひらく・切り開く・拓本
未来を切り拓く進取の気性、努力で道を作る力強さを表す。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。