◆ 元の意味(古代)
山桑。堅く緻密な良材を産する木
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KANJI ETYMOLOGY
sha
画数
9画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
山桑を意味し、堅牢な木質と染料の黄を象徴する古雅な字。
ORIGIN
『説文解字』木部に「柘は桑なり。木に従ひ石の声」とあり、形声字として木偏に「石」を音符として組み合わせた構造を持つ。許慎は柘を桑の一種と説明し、葉が蚕の餌となり、その材は堅く緻密で弓や器具の良材とされた。藤堂明保『漢字源』は「石」が硬さを象徴する音符として機能し、石のように硬い木質を持つ山桑の特性を音と意味の両面から表していると分析する。白川静『字統』では、柘は古代中国において黄色の染料を採る重要な植物であり、皇帝の衣服である黄袍を染めるのに用いられたと指摘する。『淮南子』には柘弓の記述があり、その材で作られた弓は強靭で名弓とされた。日本では古来「やまぐわ」と訓じ、また「つげ」とも読まれ、櫛や印章、将棋駒の材として珍重されてきた。柘植(つげ)の地名・姓氏は古く、奈良時代の文献にも見える。木偏は植物・木材を示し、石は堅固・恒久を含意するため、柘は「堅く緻密で価値ある木」という複合的なイメージを担う。染料としての黄金色、材としての堅牢さ、そして長寿の樹種であることが、この一字に重層的に込められている。
構成要素
木(樹木)+石(音符・堅さ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
山桑。堅く緻密な良材を産する木
つげ・やまぐわ。堅牢な木材、染料の素材
堅実で芯の強い人柄。緻密で価値ある存在感
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。