◆ 元の意味(古代)
常緑のブナ科の堅木。武具・農具の素材
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KANJI ETYMOLOGY
kashi
画数
16画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
硬さ堅さを誇る常緑樹、揺るがぬ実直の一字
ORIGIN
「樫」は中国本土の古字書には収録されず、日本で生まれた国字に近い扱いを受ける字である。ただし『説文新附』『字彙補』などの後出字書には「樫、堅木なり」と簡略に記される例がある。構成は意符「木」と音符「堅(ケン)」からなる形声字で、木のなかでも特に堅牢なものを指す。白川静『字統』は、堅の字義に「土を踏み固める」「ゆるがない」の意があることを踏まえ、樫はその堅固さの象徴であると述べる。藤堂明保『漢字源』では、カシの読みは「堅(かた)し」が転じたものと解し、本邦語の「かし」に「樫」を当てたのは中世以降の用法と推定される。樫はブナ科コナラ属の常緑高木で、シラカシ・アラカシ・アカガシなど多様な種があり、いずれも木質が極めて硬い。日本では古来、樫材は槍の柄、農具、船舶の構造材、武具の柄、剣道の木刀などに用いられ、武士の象徴的木材であった。「樫の木の心」という表現は揺るがぬ意志の堅さを意味し、神社の鎮守の森にも多く植えられる。中国南部にも類縁種が分布するが、日本ほど文化的象徴とはなっていない。「樫」字は人名・地名(樫山・大樫・樫野など)に好まれ、堅実・誠実・不動の意志を願う命名に最適である。常緑であることから永続性も併せ持つ。
構成要素
意符「木」+ 音符「堅(ケン)」。堅は土を踏みしめる意
STROKE ORDER
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MEANINGS
常緑のブナ科の堅木。武具・農具の素材
カシの木。堅固で揺るがぬ存在の象徴
堅実不動の意志と、常緑の永続性。誠実で芯の通った人格、武士の如き実直さ
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。