◆ 元の意味(古代)
木製の槌(つち)、打ち固める道具
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KANJI ETYMOLOGY
tsui
画数
12画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
森を支える椎の巨樹、堅実なる打ち固める力
ORIGIN
「椎」は形声文字で、意符の「木」と音符の「隹(スイ・ツイ)」から成る。許慎『說文解字』木部に「椎、撃つ所以なり。齊(さい)、之を椎と謂ふ。木に从ひ隹聲」とあり、本義は木製の槌(つち)を指す。物を叩き打ち固める道具として、戦国・秦漢の文献にしばしば見え、『史記』刺客列伝の「博浪沙の鉄椎」は有名である。白川静『字統』(一九八四)は「隹は短尾の鳥の象、ずんぐりとした重みのある形を含み、椎も先端の重い槌の象に通じる」と説く。藤堂明保『漢字源』(一九八八)は同系語に「槌」「鎚」「碓(うす)」を挙げ、いずれも「重みで打ちおろす」のコアイメージで結ばれると整理する。さらに椎は植物名としてブナ科シイ属の常緑高木(スダジイ・ツブラジイ)を指す。日本列島の照葉樹林を代表する樹種で、神社の鎮守の森に多く、堅実な木質と豊かな実(椎の実)で古来人々を養った。医学用語の「椎骨」は脊柱の節々が槌のように積み重なる形に由来する。名に用いれば、地に根を張り集落を見守る大樹の頼もしさと、芯のある打ち固められた強さを併せ持つ。
構成要素
木(きへん)+隹(音符・重み)
STROKE ORDER
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MEANINGS
木製の槌(つち)、打ち固める道具
椎の木、椎骨、つち、打つ
地に根を張る堅実、芯のある不動の強さ
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。