◆ 元の意味(古代)
織機の打ち込み具/木製の打具
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KANJI ETYMOLOGY
tsuchi
画数
14画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
鉄を鍛え釘を打つ木の大槌、創造を生む打突の力を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』木部に「槌は機の持緯(じい)なる者なり。木に従ひ追声」とあり、もとは織機の糸を打ち込む横木を指したとされる。声符「追」は『字統』によれば、軍隊の出陣を示す「𠂤(たい)」と「辵」から成り、「うちかかる・追撃する」の意を含み、槌の字に「打ち下ろす力」の意を与えた。後に意味は拡張し、木製または金属製の打具、すなわち「つち」「ハンマー」を広く指すようになった。漢字源は声符「追」を「ずしりと打ちつける動作」の象徴とし、槌を「物を打ち付ける道具」と注する。古代中国では金属を鍛える鍛冶の槌、釘を打ち建築を組む大工の槌、餅を搗く木槌、銅鑼を打つ撞木など、用途に応じた多様な槌が存在した。日本では「金槌(かなづち)」「木槌(きづち)」「玄能」「鎚音」「鉄鎚」など、職人文化の中核道具として親しまれ、神話においても天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の鍛冶神話、大黒様の打出の小槌など、創造と幸福を生み出す呪具としても重んじられた。打出の小槌は振れば望むものが現出するという霊具で、繁栄と豊かさの象徴である。字統は槌の打突動作に「物を生み出す原初の力」を見る。命名に用いれば、揺るがぬ意志で物事を打ち固める強さ、創造の槌音を響かせる職人気質、幸福を打ち出す祝福の象徴となる。
構成要素
木(きへん)+追(ツイ・声符/打ち下ろす)
STROKE ORDER
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MEANINGS
織機の打ち込み具/木製の打具
つち・ハンマー・打ち付ける道具
揺るがぬ意志と打ち固める強さ、創造を生む職人気質を象徴
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。