◆ 元の意味(古代)
ニレ科の落葉高木、欅の古名。神木として祀られた大樹
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
15画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
月明かりに照る古社の槻、千年の樹齢を映す高貴な一字
ORIGIN
『説文解字』木部に「槻、木なり。木に従ひ規声」とあり、「規(キ)」を音符とする形声字である。許慎は単に木の一種とするのみだが、後の本草書において槻は欅(けやき)、あるいはニレ科の高木を指すとされた。藤堂明保『漢字源』によれば、音符「規」は「まる・ととのえる」の意を持ち、樹形が整い真円を描いて立ち上がる様から名付けられたと推定される。白川静『字統』では、規の字義に「軌範」の意があることを踏まえ、槻は古来より神社仏閣の境内に植えられる神木として畏敬されたと述べる。日本においては『万葉集』に「槻の木の下なる五百枝刺し繁き春日」と詠まれ、藤原宮跡や石上神宮の槻は神聖な依り代であった。古事記の伝承では、雄略天皇が泊瀬の朝倉宮の槻の下で宴を催した記事があり、巨大な槻は王権の象徴ともされた。中世以降、槻は欅と同視され、社寺建築の梁・柱の良材として尊ばれた。漢字としての「槻」は中国本土ではあまり用いられず、むしろ日本で月(つき)と通じる読みを得て独自に発展した。月光の冴えと大樹の威厳を兼ね備える稀少な国訓字である。
構成要素
意符「木」+ 音符「規(キ)」。規は夫+見で、整った形を見定める意
STROKE ORDER
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MEANINGS
ニレ科の落葉高木、欅の古名。神木として祀られた大樹
つき・けやきの古称。神社境内の古木に多く用いられる
古雅で凛とした気品。月の清明と巨木の永続性を併せ持ち、千古に変わらぬ品位を願う名に最適
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。