◆ 元の意味(古代)
手でしっかり握る、把持する
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KANJI ETYMOLOGY
ha
画数
7画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
しっかりと握り、束ね把持する確かな手の力
ORIGIN
『説文解字』手部に「把は握なり。手に從ひ巴聲」とあり、典型的な形声字として登録される。意符は「扌(手)」、声符は「巴」である。藤堂明保『漢字源』は声符「巴」を、蛇がとぐろを巻く形象として、ぐるりと覆い包むイメージを保持する音符と捉え、手を物に巻きつけてしっかりと握りしめる所作を表すと説く。白川静『字統』もまた、巴が物を抱え込んで離さない形象を内包しており、「把」は単に触れるのではなく、対象を支配下に置くほどの確固たる握把を意味するとする。古典においては『戦国策』『史記』に「把握」として現れ、権柄を握る、要点を掌中に収めるの意で用いられた。また「一把の禾」「一把の柴」のように、片手で握れるほどの量を一括して数える助数詞としての用法も発展し、束ねるという行為と密接に結びついた。日本では「把手(とって)」「掌握」「把持」など、確実な保持を表す熟語に活用される。「把」は、力ずくの掌握ではなく、的確な対象認識のもとに本質を捉え、束ねて整理する、知的かつ確実な手の働きを象徴する。剣道や弓術における「把(つか)」が武具を制御する要であるように、自己と対象とを結ぶ要所を表す字でもある。
構成要素
扌(手)+ 巴(巻き包む、声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手でしっかり握る、把持する
握る、束ねる、把握する、取っ手
本質を確かに掴み取り、決して手放さぬ意志の強さと信頼感
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。