◆ 元の意味(古代)
手のひらで物を包み込み固く握る。
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KANJI ETYMOLOGY
aku
画数
12画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手のひらに包みおさめる。把握と決意、確かな意志の字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「握、搤持なり。手に从ひ屋聲」とあり、手で固く把ち持つ動作を本義とする。形声で、意符の扌(手)に声符の屋(オク・アク)を加える。屋は尸(屍/屋根の形)と至から成り、人の至る所、覆い包む建物を表す会意で、「覆いつつむ」意を含む。白川静『字統』は、屋の「覆う」意を取り入れ、手のひらで物を覆い包み込むようにしっかりと把る所作を「握」の本義と解する。藤堂明保『漢字源』は同系に「渥」「幄」を挙げ、'akの音に「すっぽり包み覆う」共通義を見いだす。古典では『荘子』徐無鬼に「握登」、『戦国策』に「握髪吐哺」、『史記』魯周公世家に「一沐三握髪、一飯三吐哺、起以待士」とあり、周公旦が髪を握りしめたまま客を迎えた故事は、政務に勤める誠意の象徴となる。漢代以降「掌握」「把握」「握手」のように、権力や情勢を確実に手中に収める抽象義へ展開した。仏教では「金剛拳」「印を結ぶ」など指の握りに法義を込める伝統もある。日本では「握り飯」「握手」「掌握」など、生活と政治の双方で多用される。命名字としては、ひとたび心に決めた志を固く握りしめる意志の強さ、状況を的確に把握する洞察力、信義を握り続ける誠実さを象徴する。
構成要素
扌(手)+屋(音符アク/覆い包む)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手のひらで物を包み込み固く握る。
にぎる、握りしめる、把握する、掌握する。
固い意志、信念を握り続ける誠実さ、的確な把握力。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。