◆ 元の意味(古代)
手の指、指で示す
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
9画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手の先端、方向を指し示す細やかな枝の字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「指は手指なり。手に従い旨の声」とあり、手偏に音符「旨」を加えた形声字である。許慎は手の先端の指そのものを本義とした。藤堂明保『漢字源』は、音符「旨」を匙(さじ)の象形と「口」から成り、口に味を運ぶ細い先端を表す字と解し、「指」も同様に手の先の細く分かれた部分を指すと説く。すなわち、舌で味を識別する細やかさと、指で対象を指し示す精密さに通じる含意がある。白川静『字統』は、「旨」を祭肉を捧げて神意を伺う意とし、「指」は手の指、特に祭祀において神を指し示す神聖な動作を伴う字と解する。古代中国では指で天を指し神意を示す所作が儀礼に組み込まれており、「指」字には方向を示す権威ある動作の含意が宿る。『論語』為政篇に「之を指すこと諸を掌に示すが如し」とあり、明示・指導の意で用いられる。指は身体の中で最も繊細な感覚と精密な動作を司る部位であり、「指揮」「指導」「指示」などの語に展開し、進むべき方向を明示し導く徳をも象徴する。また「屈指」「指折り」のように、優れたものを数え上げる文脈にも用いられ、卓越性を示す字でもある。
構成要素
扌(手の動作)+旨(音符・先端の細さ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手の指、指で示す
ゆび、さす、指し示す、指導
進むべき道を指し示す導き手。繊細な感性と的確な判断で人を導く人物像。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。