◆ 元の意味(古代)
手で持ち上げかき立てる、刺激する
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KANJI ETYMOLOGY
chou
画数
9画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手を伸ばし、勇気をもって新たな世界へ挑みゆく字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「挑は撓なり。手に従い兆の声。一に曰く摷なり、又に曰く摕なり」とあり、手偏に「兆」を音符とする形声字である。許慎は「撓」(かきまわす・かき乱す)を本義とし、手で対象を動かしてかき立てる動作を指した。藤堂明保『漢字源』は、音符「兆」を亀甲を焼いて占うときの罅(ひび)の形象とし、「左右に分かれて広がる」「割れて開く」含意を持つ語族と分析する。「桃」「跳」「逃」など、「兆」を含む字はみな「左右に分かれる」「跳びはねる」「広がり離れる」の動的含意を共有する。「挑」も同様に、手で物を持ち上げ、外へ跳ね上げる、刺激を与える意を持ち、転じて相手を奮起させる、戦いを仕掛ける、難事に立ち向かう意へと展開した。白川静『字統』は、「挑」が古代の戦闘場面で、敵を挑発して戦端を開く動作と結びつき、勇気と進取の精神を象徴するとする。『左伝』『戦国策』には「挑戦」「挑禍」の語が見え、果敢に事を起こす意で用いられる。現代では「挑戦」「挑発」など、未踏の領域へ果敢に踏み込む積極性を象徴する字として、進取の気性を表現する人名や標語に好まれる。
構成要素
扌(手の動作)+兆(音符・左右に分かれ跳ねる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手で持ち上げかき立てる、刺激する
いどむ、挑戦、挑発、奮起させる
未来へ果敢に挑む勇気と進取の精神。困難をも力に変える、躍動する若々しい魂。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。