◆ 元の意味(古代)
長く伸ばして引きずる
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KANJI ETYMOLOGY
ei
画数
6画
成り立ち
指事
部首
曰(いわく)
分類
人名用漢字
長く尾を引いて進む動きを、手で何かを引きずる姿に写した字
ORIGIN
『說文解字』に「曳は臾曳すなり。申に从ひノに从ふ」と見え、許慎は「申」(伸ばす)と斜めの線を組み合わせ、長く伸ばし引きずる動きを示す字と分析する。古文字を見ると、上部の「申」は稲妻が長く伸びる様を象り、それに「ノ」と呼ばれる斜めの一画を加えることで、伸ばされる方向を限定的に指し示し、「ある一点から長く引きずる」動作を表現する指事的構成となっている。白川静『字統』は、「曳」を「衣裾や旗、また舟・車を曳いていく」動作を表す語と捉え、「申」が天と地を繋ぐ長大な力の象徴であったことから、ただの牽引ではなく「尾を引いて長く続く」という時間的余韻を伴う動作を意味すると論じる。『漢字源』藤堂明保は同系語に「拽」「洩」「裔」「葉」を挙げ、いずれも「ながながと延びる」「後ろへ引く」共通イメージを持つと整理した。『詩経』に「裳裳者華、其葉湑兮」と見える花の様や、『楚辞』の「揺木兮曳風」のような表現に、長くひらめき続ける情景が「曳」によって象徴されている。日本でも『万葉集』に長き旗・領巾を引く描写が多くあり、「曳」字は雅やかな動作を演出する語として用いられた。現代では「曳航」「曳光弾」などにその古い動感が生きている。
構成要素
申(長く伸びる)+ノ(方向を示す指事の一画)
STROKE ORDER
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MEANINGS
長く伸ばして引きずる
ひく、ひきずる、長く尾を引く
余韻を残し長く続く軌跡、雅やかでしなやかな存在感の印象
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。