◆ 元の意味(古代)
立ち木の象形、樹木そのもの
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KANJI ETYMOLOGY
moku
画数
4画
成り立ち
象形
部首
木(き)
分類
常用漢字
枝と根を伸ばす樹木の形を写した象形字。生命の根源。
ORIGIN
『説文解字』巻六に「木、冒也。冒地而生。東方之行。从屮、下象其根」とあり、許慎は「冒うなり。地を冒うて生ず。東方の行。屮に従い、下其の根に象る」と説いて、地を覆って生長する樹木の象形であり、五行で東方木気に配当されるとする。白川静『字統』は「樹木の形に象る。上は枝葉、中は幹、下は根を示す」と簡潔に述べ、最も基本的な象形文字の一つであることを指摘する。甲骨文の字形は明らかに一本の樹木を真正面から描いたもので、上部が枝、中央が幹、下部が根となる三段構造を持つ。藤堂明保『漢字源』は「立ち木の姿を描いたもの。上に小枝が伸び、下に根が広がる」とし、「もく・ぼく」の音は「むくむくと立つ」「茂る」を意味するムク・ボクの音群に属するという。木は古代中国の五行思想において春・東・青・仁に配され、生長・発展・生命力の象徴とされた。『周易』では震・巽の卦に対応し、生気を司る根本要素である。日本においても神籬・神木・依代など神霊の宿る存在として崇敬され、『古事記』『日本書紀』に登場する久久能智神は木の神とされる。命名では素朴・純粋・真直ぐ伸びる成長性を象徴し、林・森・本など多くの吉字の核となる。
構成要素
枝・幹・根を象った象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
立ち木の象形、樹木そのもの
き、樹木、木材、五行の木、素朴
真直ぐに伸び育つ生命力。素朴で揺るがぬ品格。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。