◆ 元の意味(古代)
木製の台、几案
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
6画
成り立ち
形声
部首
木(き)
分類
常用漢字
木に几を添え、台状の机を示す形声兼会意字。学問と支えの象徴。
ORIGIN
『説文解字』巻六に「机、木也。从木、几聲」とあり、許慎は単に「木なり」とし、几を声符とする形声字とする。段玉裁の注によれば、本来は「榿(き)」に通じる樹木名を指したが、後に同音の「几(机案)」と通用して「つくえ」の意で用いられるようになったという。白川静『字統』は「木と几(き・台)とに従う。几は几案の象形で、足をもつ低い台。これに木を加えて、木製の台・机をいう」と述べ、声符の几が同時に意味も担う会意兼形声の構造であることを指摘する。藤堂明保『漢字源』も「木+几(つくえの形)。几そのものが机の象形であり、木を加えて材質を明示した字」と説く。古代中国の机は現代のような高い書机ではなく、座席の前に置く低い台で、肘掛け・物置・経机などとして用いられた。『書経』顧命に「華玉仍几」とあり、玉で飾った几が王の座具として記される。学問の道具としての机は、紙と書冊の発達した漢代以降に発展し、唐宋を経て高い書案へと進化した。日本でも『枕草子』『源氏物語』に「文机」「経机」の語が見え、書を読み筆を執る神聖な場として尊ばれた。命名では「学問に励む人」「家を支える台となる人」を象徴するが、用例は稀である。
構成要素
木(意符)+几(声符兼意符・台の象形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
木製の台、几案
つくえ、書机、台
学問に励み家を支える人。知性と堅実さの象徴。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。