◆ 元の意味(古代)
薄く平らに削った木
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KANJI ETYMOLOGY
han
画数
8画
成り立ち
形声
部首
木(き)
分類
常用漢字
薄く平らに削いだ木。文字と建築を支える知の基盤。
ORIGIN
『説文解字』片部に「板は片なり。片に従ひ、反声」とあり、本来は片偏で「版」と書かれた。後に木偏に置き換えられ「板」が一般化した形声字。義符の木は素材を、声符の「反」が音と「翻る・薄く返る」の語感を伝える。「反」は崖を手で押し返す形で、平らに伸ばすイメージを持つ。白川静『字統』は、上古中国で文字を書きつける書写材として、木簡・竹簡と並び薄板(牘・版)が用いられたことを重視し、「板」を文字文化と建築文化の双方を支える基盤的素材として位置付ける。藤堂明保『漢字源』はPAN系の音から「平らに広げる」「薄くする」の語感を読み、「反」「販」「版」「飯」と同系とする。古典での用例は『詩経』大雅「板」の篇名、『書経』『左伝』に城壁の築板(土を打ち固める板枠)として頻出し、『孟子』には「築を傅ふる版」と見える。中国の築城技法「版築」は、二枚の板の間に土を入れて杵で搗き固める工法で、万里の長城の基礎となった。日本でも「板」は建築材として欠かせず、また「掲示板」「黒板」「俎板」「板前」など、平らで実用的な物の総称として日常語に深く根付く。「板につく」「板挟み」など慣用句にも豊かに展開する字。
構成要素
木(意符)+反(声符・平らに広げる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
薄く平らに削った木
板/いた/看板/黒板
実直で揺るぎない平らな心、確かな基盤を築く誠実さ。物事を支える堅実な人柄を願う。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。