◆ 元の意味(古代)
木を組んで物を載せる棚・台。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ka
画数
9画
成り立ち
形声
部首
木(き)
分類
常用漢字
木を渡し空に橋を架ける、つなぐ志の字。
ORIGIN
『説文解字』には独立項目を欠くが、徐鉉の新附字に「架は棚なり。木に从ひ加聲」と収め、木を組み渡して物を載せる棚・台を本義とする形声字である。声符の「加(カ)」は力に口を加えて声を発する会意で、上に重ねる・付け加える意を声に託し、木材を交差して載せる構造を示す。白川静『字統』は架を「木を渡して上に物を加える」造作の語とし、書架・衣架・橋架など生活実用の具に広く用いられたと述べる。藤堂明保『漢字源』は加と同源の「駕(うえに乗る)」「賀(物を加えて祝う)」を挙げ、いずれも「上に乗せる」原義を共有すると説く。架は単なる棚にとどまらず、川に渡す「橋架」、線を空に張る「架線」、想像を結ぶ「架空」のように、隔たった二点を結ぶ媒介の語として広く展開した。人と人、地と地、現実と理想を繋ぐ橋渡しの営みは、古今東西の文化を支えてきた根源的行為であり、架の字はその行為を端的に体現する。人名に用いれば、人と人を結ぶ調和の力、夢を現実につなぐ志を象徴する。
構成要素
木(素材)+加(上に重ねる声符)。
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
木を組んで物を載せる棚・台。
かける、かけわたす。橋・棚・架空。
人を結ぶ橋、夢を現実につなぐ志。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。