◆ 元の意味(古代)
江南産の芳香薬木、桂樹
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KANJI ETYMOLOGY
kei
画数
10画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
月に生うる伝説の香木。気高い芳香と栄誉を象徴する雅字
ORIGIN
『説文解字』木部に「桂は江南の木にして、百薬の長なり。木に従い圭声」とある。木偏に「圭(けい)」を音符とする形声字で、圭は古代諸侯が天子から授かった玉笏を象り、清らかにして気高い意を含む。許慎は桂を江南産の薬木の最たるものとし、その香気と薬効を高く評価した。白川静『字統』は、圭の字に清浄潔白の象徴を見、桂はその香気の清らかさをもって尊ばれる芳木と解する。藤堂明保『漢字源』では、圭を「ケイ」と読み、清く整った形の音符として、香気高く端正な木すなわち桂を示す形声字と説く。中国古典において桂は月の宮殿に生える神木とされ、『淮南子』には「月中に桂樹あり」と記され、月桂・月桂冠の語源ともなった。科挙に合格することを「折桂」と称し、栄誉と栄達の象徴として詩文に頻出する。屈原『楚辞』では「桂酒」「桂舟」と歌われ、清廉高潔な士の理想像を体現した。日本では「かつら」と訓み、京都の桂離宮、桂川など雅な地名に残り、また葛城の伝承や和歌の世界で清雅な風情を添えてきた。命名に用いれば、清らかで気高い香り立つ品格、栄誉ある人生、そして月のごとく仰ぎ見られる存在となる願いを託すことができる。芳香・栄誉・気品の三徳を兼ね備えた珠玉の一字である。
構成要素
木(樹木)+圭(清く端正な音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
江南産の芳香薬木、桂樹
かつら、月桂、栄誉、香木
気高い香気と栄誉。清雅な品格と月のごとき美しさ
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。