◆ 元の意味(古代)
梓に類する高木の名、後に寄りかかる家具
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KANJI ETYMOLOGY
i
画数
12画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
寄りかかる支え、人を受け止める椅子の象
ORIGIN
「椅」は形声文字で、意符の「木」と音符の「奇(キ・イ)」から成る。許慎『說文解字』木部には「椅、梓なり。木に从ひ奇に从ふ。聲」とあり、本来は梓(あづさ)に類する高木の名であった。『詩経』鄘風「定之方中」に「椅桐梓漆」とあり、椅・桐・梓・漆を並べて良材を称える。白川静『字統』(一九八四)は「奇は神に奉じ寄りかかる物、椅もまた身を寄せる木の意を含む」とし、字義の発展として「寄りかかる」「もたれる」が派生したと説く。藤堂明保『漢字源』(一九八八)は音符「奇」に「片寄る・ななめにかしぐ」のニュアンスがあるとし、もたれかける家具の名に転用された経緯を整理する。中国で椅子(胡床から発展)が普及したのは唐宋以降で、それまで床坐(座る)が一般的であった。日本では「椅子(いす)」と熟して使われるが、訓「い」も古く存在する。現代では学校・会社・劇場のあらゆる場で人を受け止める道具として欠かせない。名前に用いるとき、人や夢を支え寄り添う温和さ、そして揺るがず立つ安定感を象徴する。
構成要素
木(きへん)+奇(音符・寄り添う)
STROKE ORDER
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MEANINGS
梓に類する高木の名、後に寄りかかる家具
椅子、もたれる、よる
人を支える優しさ、揺るがぬ安定と寛ぎ
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。