◆ 元の意味(古代)
鐘や磬を懸ける刻みのある飾り板
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
gyo
画数
13画
成り立ち
象形
部首
木
分類
常用漢字
鐘や磬を懸ける飾り板、人が成し遂げる大いなる業
ORIGIN
「業」は象形文字で、古代中国の楽器(鐘・磬(けい))を吊り下げる横木の上に立てる、ぎざぎざに刻んだ大きな飾り板の形にかたどる。許慎『說文解字』丵(さく)部に「業、大版なり。樂(がく)の縣鐘鼓を飾る所以なり。捷業(しょうぎょう)として刻むが如し。象形」とあり、上端に鋸歯状の刻みを並べた板で、ここに彩色や絵を描き、虡(きょ・楽器を架ける台)の上に立てた荘厳な装飾具を表す。白川静『字統』(一九八四)は甲骨文・金文の字形をたどり、「丵(さく)+巾」の合体象形であることを示し、楽器を懸ける儀礼の中で「大いなる仕事」「大事業」の比喩義が生まれたと解説する。藤堂明保『漢字源』(一九八八)は同系語に「鄴(都市名)」を挙げ、もとは大規模で堂々たる物の象徴であったとする。古典では『書経』『易経』に「修徳建業」「業を脩(おさ)む」と用いられ、儒教倫理と結びついて学問・職務・功績を表す中心語となった。仏教伝来後はサンスクリットの karman の訳語として「業(ごう)」と読み、行為が因果を生む宇宙的法則の概念に転じた。日本でも「事業」「家業」「学業」「業績」など人生の柱となる語に欠かせない。名に用いれば、大きな志をもって成し遂げる力量と、たゆまぬ努力で積み上げる人生の重みを表す。
構成要素
鋸歯状の飾り板の象形
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
鐘や磬を懸ける刻みのある飾り板
わざ、なりわい、業績、業(ごう)
大志を成し遂げる力量、積み上げる人生の重み
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。