◆ 元の意味(古代)
楸(きささげ)の類の落葉樹/日本ではエノキ
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KANJI ETYMOLOGY
enoki
画数
14画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
人名用漢字
夏の木陰を広げる大樹、街道の旅人を見守る里の木。
ORIGIN
『説文解字』木部に「榎は楸(しゅう)なり。木に従ひ夏声」とあり、本義は中国においては梓(あずさ)の類、楸(きささげ)と同一視される落葉高木を指した。声符の「夏」は『字統』によれば、舞踊する人の正面像で「華やかさ」「盛大」を含意し、榎の音を担うと共に、葉が夏に繁茂する樹であることをも暗示する。漢字源は「夏」を声符として、夏の盛りに大きな木陰を作る木の意とする。日本へ渡来後、エノキ(ニレ科の落葉高木)にこの字が当てられた。エノキは枝を四方に広げ巨大な樹冠を形成し、街道沿いや神社の境内に植えられて旅人や村人に木陰を提供した。江戸時代には五街道一里塚の目印として、徳川家康の命により全国の一里塚に榎が植えられたと伝えられ、「榎の木の下で休む」は旅情を象徴する語となった。和訓「えのき」は「枝の木」「縁の木」など諸説あるが、いずれにせよ生活の身近にある親しみ深い樹である。実は小さな赤褐色の核果で甘く、鳥や子供に好まれた。字統はこの字を「夏に盛んに茂る木」と通じる和の用字と注する。命名に用いれば、人を温かく迎え入れる包容力、地域に根を張り長く愛される人柄、堂々たる存在感を象る。
構成要素
木(きへん)+夏(カ・声符/盛んに茂る)
STROKE ORDER
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MEANINGS
楸(きささげ)の類の落葉樹/日本ではエノキ
エノキ(ニレ科の落葉高木)・夏に茂る大樹
包容力ある温和な人柄、地域に根を張り人々に慕われる存在感
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。