◆ 元の意味(古代)
土器を打ち砕く、儀礼的破壊
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
13画
成り立ち
形声
部首
殳(るまた)
分類
常用漢字
毀は臼+土+殳で、土器を打ち砕く意。物理的・名誉的破壊を表す。
ORIGIN
『説文解字』土部に「毀は缺なり、土に从ひ㬜省聲」とあり、土を意符として、形が欠ける意を示す形声字とする。一方、現行字形を分析すると、上部の臼は両手で器を支える形、中央の土(ないし工)は陶土または土器、右側の殳は打具であり、これらを総合すると「土器を両手で支え、殳(杵・打具)で打ち砕く」という会意的構成が浮かび上がる。白川静『字統』はこの三要素から、毀の原義を「祭祀用の土器を儀礼的に打ち砕く動作」と解釈し、宗教儀礼における呪具の破壊(毀器)に文字の起源を求める。古代中国では使い終わった祭器を意図的に毀して埋納する習俗があり、考古学的にも殷周墓から毀された青銅器・土器が出土している。藤堂明保『漢字源』は同源語に「壊(こわす)」「潰(つぶす)」「虧(かける・欠ける)」を挙げ、KI系の音には「全体性が崩れて欠ける」「打ち砕かれて形を失う」という共通イメージがあるとする。古典『書経』『春秋』では建物・器物の物理的破壊を、『論語』『孟子』では「毀誉褒貶」のように名誉や評判を傷つけるという比喩的用法も既に見られる。「毀傷」「毀損」「毀謗」「毀誉」と熟語が豊富で、いずれも何かを損なう負の動作を表す。日本語でも「毀す」「毀つ」と古くは訓じたが、現代では主に「毀損」「名誉毀損」のような硬い熟語で使われる。命名忌避字。
構成要素
臼(両手)+土(土器)+殳(打具)
STROKE ORDER
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MEANINGS
土器を打ち砕く、儀礼的破壊
こわす、やぶる、そしる、毀損、毀誉
命名忌避字。「こわす」「そしる」など破壊・中傷の意を含むため人名には用いない。漢字学習対象。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。