◆ 元の意味(古代)
両手で赤子・物を投げ捨てる
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
13画
成り立ち
会意
部首
木(き)
分類
常用漢字
古きを断ち、新たな道へ踏み出す決断の字
ORIGIN
『説文解字』華部に「棄は捐(えん)なり、廾(きょう)に従い棄声」とあり、両手で何かを捨てる形に基づく会意字である。甲骨文・金文を見ると、上に「子(赤子)」を象る形、中に「其(み)=塵取り」を表す形、下に「廾(両手)」が組み合わさり、両手で塵取りに乗せた赤子を捨てる、すなわち古代中国における「不育棄児」の風習を示す字とされる。白川静『字統』はこの解釈を採り、棄は周の祖・后稷(こうしょく)の出生神話にも通じる字で、捨てられた赤子が天命によって育てられるという両義を含むと述べる。藤堂明保『漢字源』もまた、棄の本義を「両手で持って投げ捨てる」とし、後に物・地位・志など、抽象的な対象をも「棄てる」意で用いられるようになったと整理する。現代では「破棄」「棄権」など否定的文脈に多いが、古典的には「旧を棄て新に就く」という決断と再出発の徳目をも含む重い字である。命名にはほぼ用いられないが、字義理解は重要である。
構成要素
子(赤子)+其(塵取り)+廾(両手)の会意
STROKE ORDER
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MEANINGS
両手で赤子・物を投げ捨てる
捨てる、放棄する、断ち切る
古き執着を断ち切り新生を選ぶ決断力(命名には不適)
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。