◆ 元の意味(古代)
煮出した液体、滋味のあるしる
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KANJI ETYMOLOGY
juu
画数
5画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水と十を組み合わせ、煮出した液汁を表す形声字。
ORIGIN
『説文解字』水部に「汁、液也。从水十聲」と記され、許慎は本字を「液(しる)なり」と訓じ、水を意符、十を音符とする形声構造を明示している。十は古音で「シュウ/ジュウ」に近く、汁の声符として機能する。白川静『字統』によれば、汁は煮炊きや祭祀の際に容器から滴り落ちる液汁を指し、原始的には供物の血や肉から流れ出る濃い液体をも意味したとされる。古代中国では祭礼に供する羹(あつもの)の汁を尊び、汁を以て神饌の充実を示したという。藤堂明保『漢字源』では、十には「集める・寄せる」の語源的含意があり、無数の細かな水分が一つに集まって液となる様を声符が暗示すると解説する。これにより汁は単なる「水」ではなく、素材から染み出した滋味豊かな液体、すなわち命の精髄を表す字として古来用いられてきた。後世には果汁・墨汁・苦汁など幅広く転義し、抽象的な「本質・要点」の意でも使われるようになった。日本語においても「しる」は和訓として古くから定着し、汁物文化の根幹を成す語となっている。漢字としては素朴ながら、生命を養う液体の象徴として豊穣の意味を内包する。
構成要素
氵(水)+十(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
煮出した液体、滋味のあるしる
汁・液体・要点・本質
★命名にはほぼ用いない字。日常語・食物語感が強く、人名用としては避けられる。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。