◆ 元の意味(古代)
水を一点に集めて流し込むこと、灌ぐ
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KANJI ETYMOLOGY
chuu
画数
8画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
ひとすじに水を注ぎ込む真心、心を一点に傾ける誠実さの字
ORIGIN
『説文解字』水部に「注は灌ぐなり」と記され、許慎は本字を、上から下へ、また外から内へ水を流し入れる動作と解した。形声構造は意符「氵(水)」と声符「主」からなる。「主」は燭台の上の火を灯す象形で、中心となる一点・中核を意味する。これに水を加えることで、水を一点に集めて流し込む動作、すなわち「そそぐ」の意が形成された。白川静『字統』は、「主」を灯火を立てる燭台の形とし、聖なる一点に向かう祈りの意を含むとする。「注」はその意味で、心を一点に向け、清水を捧げ注ぐ祭祀的な行為に通じる。藤堂明保『漢字源』は、「主」「注」「住」「柱」を同族語とし、共通核義を「一点にぴたりと留まる・集中する」とした。すなわち「注」は単に液体を流す行為ではなく、意識と力を一点に集中して注ぎ込む精神性を含意する。古典では『淮南子』に「百川の海に注ぐ」とあり、すべての流れが一つの目的地へ向かう壮大な集中の比喩となった。後漢以降、書物の解釈を本文の傍らに書き加える行為を「注釈」と称し、学問の中核語となる。日本でも「注ぐ」は古来より雅語として用いられ、「目を注ぐ」「心を注ぐ」など、精神的集中の表現として展開した。「注意」「注力」「専注」など、現代日本語においても集中・献身を象徴する重要字である。
構成要素
氵(水)+主(中心の一点・燭台の灯)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水を一点に集めて流し込むこと、灌ぐ
そそぐ、つぎ込む、注釈する、集中する
★一つのことに真心を尽くす集中力、誠実な献身、人や物事を慈しむ深い愛情
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。