◆ 元の意味(古代)
川を渡るための船着場、渡し場
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KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
9画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
川を渡る船着場、また満ちあふれる潤いを示す情趣豊かな一字。
ORIGIN
『説文解字』水部に「津は水の渡なり。水に従い𦘔(しん)声」とあり、渡し場を意味する形声字。古文では舟と人を含む会意的な字形「𣲺」も伝えられ、舟で人を渡す場の意を直接に示す。藤堂明保『漢字源』は声符を「ぐっと押し進める」の意とし、水を押して渡る場と解する。白川静『字統』では古字に舟と人の組み合わせがあり、渡渉の儀礼に関わる場と指摘する。『論語』微子篇の「子路をして津を問わしむ」は孔子一行が渡し場を尋ねる名場面で、「問津」は道を問うことの代名詞となった。派生して「津液」(体液)、「興味津津」(湧き出る様)など、満ちあふれ流れ出る意味へと広がる。日本では古く港湾を「つ」と呼び、難波津・大津・草津など地名に多く残る。諸橋轍次『大漢和辞典』は渡し場・潤い・満ちる三義を併記。落合淳思は渡河儀礼の文化的背景を強調する。
構成要素
氵(意符:水) + 𦘔(声符:押し進める)
STROKE ORDER
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MEANINGS
川を渡るための船着場、渡し場
津、港、満ちあふれる、潤い
人や知恵が集まる港のように、人徳と潤いに満ちた人生を歩むようにとの願い。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。