◆ 元の意味(古代)
舟を併せて川を渡る、浮橋
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
舟(ふねへん)
分類
常用漢字
舟を連ねて川を渡る意から、広く海や空を行く進路を示す一字。
ORIGIN
『説文解字』には本字「航」は立項されず、原字は「斻」または「方(舫)」とされる。許慎は方部に「方は併船なり、二舟を併せたる形に象る」と記し、二艘の舟を縛り合わせて筏としたものを指す。藤堂明保『漢字源』は航を声符「亢(コウ)」(高く張る)+舟とする形声字とし、舟を高く張り渡す浮き橋の意から派生したと説く。白川静『字統』では亢を頸を高く張る形と捉え、水上に立つ舟筏の像と解する。『淮南子』『漢書』に「航海」「航行」の語が現れ、隋唐以降は航路・航運の語として広く定着した。日本では明治期に「航空」「航空機」の造語が生まれ、空をも進路とする近代的な意味へ拡張された。諸橋轍次『大漢和辞典』は「舟で渡る」「浮橋」を本義とし、近代用法を補う。落合淳思は二舟連結の原像から、協力して未知の海を渡る象徴性を読み取る。
構成要素
舟(意符:ふね) + 亢(声符:高く張る)
STROKE ORDER
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MEANINGS
舟を併せて川を渡る、浮橋
航海する、航空、進路を行く
大海原や大空のような広い世界へ、自らの進路を切り拓いて進むようにとの願い。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。