◆ 元の意味(古代)
潮が引いて現れる浅瀬、塩分を含む湿地、潟湖
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KANJI ETYMOLOGY
seki
画数
15画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
潮の引いたあとに残る浅瀬。海と陸の交わる地の字
ORIGIN
『説文解字』本文には「潟」字は収録されず、後の字書に至って整備された比較的後出の字である。声符「舄」は本来かささぎ、また靴底の意を持つ象形に由来する字であるが、ここでは音符として水(氵)と組み合わされ、潮の干満によって現れる塩分を含んだ低湿の土地、すなわち干潟・潟湖を意味する語として定着した。『漢字源』藤堂明保は、「舄」が乾いた塩地の意をも兼ね、潮が引いた後に塩が結晶して白く残る浅瀬を「潟」と書き分けたと説明する。すなわち海と陸とが日に二度交わり、潮の呼吸とともに姿を変える境界の地を指す。白川静『字統』は中国南方および日本列島の海岸地形において、こうした半閉鎖的な水域が古代から漁撈・製塩の場として神聖視され、潟は単なる地形語以上に、命を育む豊穣の水辺を表す字であったと述べる。日本では新潟・八郎潟など地名に多く用いられ、海と川と湿地が交わる豊かな生態系の象徴となった。名前に用いるとき(地名由来の使用が中心であるが)、この字は満ち引きを受け入れる柔軟さ、海と陸を繋ぐ広やかさ、生命を育む包容力、変化を恐れぬ適応力を表す。
構成要素
氵(水)+ 舄(声符、塩地の意も兼ねる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
潮が引いて現れる浅瀬、塩分を含む湿地、潟湖
かた、干潟、潟湖、海と陸が交わる低湿地
満ち引きを受け入れる柔軟さ、海と陸を繋ぐ広やかさ、生命を育む包容力、変化への適応力
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。