◆ 元の意味(古代)
水流が石に当たる急流・浅瀬。
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KANJI ETYMOLOGY
nada
画数
22画
成り立ち
形声
部首
さんずい
分類
常用漢字
波荒き大海原——困難を渡る豪気を象る字。
ORIGIN
『説文解字』水部に直接「灘」の項は見えないが、後の字書において「灘は水ながれて石にあたるなり、水に従ひ難声」と記される形声字とされ、急流・浅瀬の意を本義とする。許慎の体系では「難」を声符とする一群に「水流の難所」の意が共有されており、灘もこれに連なる。白川静『字統』は、声符「難」が黄土と鳥(堇+隹)から成り、雨乞いの呪儀において焼かれる神鳥を意味する字であったことを指摘し、難は本来「禍難」を表す字、それを水に冠した灘は「水路の禍難」すなわち舟人の難所たる急流・浅瀬を指す、と説く。藤堂明保『漢字源』は声符「難」を*nan系列に置き、「ねばってひっかかる」「思うようにいかない」という共通義素を抽出し、灘の流れにくく船の進みにくい水域の語義を説明する。日本では「なだ」と訓み、外洋の波浪荒き海域(玄界灘・遠州灘など)を指す独自の用法が定着した。地名・苗字に多く、命名では大海の雄大さと困難を超える力強さを象徴する。
構成要素
氵(水)+ 難
STROKE ORDER
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MEANINGS
水流が石に当たる急流・浅瀬。
なだ。波の荒い海域。急流。
★困難を超える豪気と大海の雄大さを象徴。男性的で力強い字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。