◆ 元の意味(古代)
浅く速く流れる水のところ。
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KANJI ETYMOLOGY
se
画数
19画
成り立ち
形声
部首
さんずい
分類
常用漢字
浅く澄む流れ——人生の機微と出会いを映す日本的情趣の字。
ORIGIN
『説文解字』水部に「瀬は水流沙上なり、水に従ひ賴声」と記され、水が砂礫の上を浅く速く流れる場を本義とする形声字である。瀬は「瀨」の新字体(常用漢字体)であり、許慎の説解は瀨と同一を共有する。白川静『字統』は、声符「賴」が荷を負って渡る意を含み、浅瀬は古来交通の難所であり、川の徒渉点として地理的・社会的な要衝であったと述べ、その地形語が人事の機微を表す比喩へと転じた経緯を示す。藤堂明保『漢字源』は声符「賴」を*lat系列に置き、「平らに広がって流れる」「すべるように動く」という共通義素を抽出し、瀬の浅く広がる流れの語義の妥当性を裏付ける。日本では万葉以来、「瀬」は単なる地形語にとどまらず、「逢ふ瀬」「絶え瀬」「名にし負はばいざ言問はん都鳥わが思ふ人はありやなしやと」の隅田川の渡瀬など、和歌的情趣と結びつき、人生の局面・出会い・別れを暗示する語となった。命名では清流・機会・縁を象徴し、男女ともに用いられる雅やかな字である。
構成要素
氵(水)+ 頼
STROKE ORDER
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MEANINGS
浅く速く流れる水のところ。
瀬。浅瀬・早瀬。出会いの場面・機会の比喩。
★清流・縁・好機を象徴。和歌的情趣を帯びた優美な命名字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。