◆ 元の意味(古代)
人の眼そのもの。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
moku
画数
5画
成り立ち
象形
部首
め
分類
常用漢字
人の眼を象った象形。見る・着眼・要点を意味する根源字。
ORIGIN
「目」は人の眼を象った典型的な象形文字である。許慎『説文解字』目部に「目、人眼。象形。重童子也」と記し、横長の眼の輪郭の中に瞳を二重に描く形であると説く。甲骨文・金文では横向きの眼の形が明瞭に描かれており、後の篆書で縦長に整えられ、現在の「目」字に至った。白川静『字統』は、眼そのものを示す象形であるとともに、視覚を通じた認識・観察の根源語であると述べ、「目」を含む字(見・看・相・督・睦など)はいずれも見る働きや人と人との関わりに関する語であると指摘する。また古代呪術においては「眼」は霊的力の宿る部位とされ、「目」字を含む字には呪術的視線の意味が残るとする。藤堂明保『漢字源』は、mok系の単語家族に属し、「目立つ」「凸状にあらわれる」を共通義として、睦(仲よく目を合わせる)、牧(家畜を見守る)などと同源と整理する。意義は「め」のほか、「項目」「要目」「目的」のように、見るべき要点・分類の単位の意にも展開した。命名に用いる例は単独では少ないが、「直」「省」「相」など多くの吉字の構成要素として人の認識・徳目の根本を支える字である。
構成要素
象形(眼)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
人の眼そのもの。
め。みる。要点。項目。
★物事の本質を見抜く明察と的確な判断力を祈る字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。