◆ 元の意味(古代)
瞳孔、黒目。
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KANJI ETYMOLOGY
bou
画数
11画
成り立ち
形声
部首
め
分類
人名用漢字
瞳の輝き、澄んだ眼差しの美しさを表す字。
ORIGIN
「眸」は『説文解字』には立項されておらず、後出の字とされる。許慎の時代には「目」字をもって瞳を表していたが、後漢以降に目偏に「牟」を音符とする形声字として「眸」が成立した。「牟」は牛の鳴き声を表す擬声語であるが、ここでは音を借りた音符として機能する。白川静『字統』(1984)は、「眸」を瞳孔の意で、「目」字が眼全体を表すのに対し、「眸」は特に黒目・瞳孔の部分を指して用いられると述べる。白川は『孟子』離婁上篇に「人を存するは眸子より良きはなし。眸子はその悪を掩(おお)うこと能はず」とあるのを引き、心の善悪は瞳に現れるという古代の人相観を紹介し、「眸」が単なる眼球ではなく、人の精神を映し出す媒介としての意義を持つことを示している。藤堂明保『漢字源』(1988)は、「眸」を「黒くまるくて深い瞳」と定義し、「牟」の音には「奥深く包む」という共通義があり、瞳孔の奥深い暗さと結びつくと分析する。日本では人名用漢字として認められ、特に女性名に用いられる傾向がある。「明眸皓歯」のように美人の代名詞ともなり、澄んだ眼差しの清らかさを象徴する。
構成要素
目(意符)+牟(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
瞳孔、黒目。
ひとみ、まなこ、視線。
★澄んだ瞳のような清らかさ、心を映す純真さを願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。