◆ 元の意味(古代)
瞳孔、童子のような澄んだ瞳。
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KANJI ETYMOLOGY
dou
画数
17画
成り立ち
形声
部首
め
分類
人名用漢字
澄んだ瞳の輝き、純真無垢な眼差しを表す字。
ORIGIN
「瞳」は『説文解字』に立項されておらず、後出の字とされる。許慎の時代には「眸」字が瞳孔を表す主要な字であったが、後漢以降、目偏に「童」を音符とする形声字「瞳」が成立し、特に童子のような澄んだ無垢な瞳を意味する語として用いられるようになった。白川静『字統』(1984)は、「童」を頭髪を剃られた奴隷を表す字とするが、後に「子供」の意に転じ、「瞳」は子供のような濁りなき瞳孔を表す字として機能するようになったと論じる。白川は、漢代以降の医学書・人相書において、「瞳」が眼球の中央に位置する暗い円孔を指す解剖学的用語として確立し、同時に詩文では純真さ・若々しさ・清らかさの象徴として頻用されるようになった経緯を指摘する。『荘子』徐無鬼篇に「黄帝の瞳子」とあるのは、聖人の透徹した眼力を表す古典的用例である。藤堂明保『漢字源』(1988)は、「瞳」を「黒くまるく澄んだ瞳孔」と定義し、「童」の音に「奥深い穴、つき抜けた空所」という共通義があり、「洞(ほら穴)」「同」と同系語であるとする。日本では人名用漢字として認められ、特に女性名に「ひとみ」「どう」と読ませて広く用いられ、清純で純真な人柄を象徴する好字として愛される。
構成要素
目(意符)+童(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
瞳孔、童子のような澄んだ瞳。
ひとみ、瞳孔、目の中央の暗部。
★澄んだ瞳のような純真さ、心の清らかさと若々しさを願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。