◆ 元の意味(古代)
弓につがえて射る矢。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
5画
成り立ち
象形
部首
や
分類
常用漢字
鏃・幹・矢羽根を備えた一本の矢を真横から象った象形文字。直進・誓い・正しさの象徴。
ORIGIN
「矢」は弓につがえて射放つ矢を象った象形文字である。許慎『説文解字』巻五矢部に「矢、弓弩の矢なり。入に従い、鏃・括・羽の形に象る。古者夷牟、矢を作る」とあり、矢の鏃(やじり)・筈(はず)・羽までを写し取った字形であると説く。白川静『字統』は、甲骨文・金文の字形を精査して、上部の三角形が鏃、中央の縦線が箆(の)、下部の交差線が矢羽根を表すと論じ、さらに矢は単なる武器ではなく誓盟・卜占の具として神前に奉じられ、「誓う」「正す」の意を派生したと述べる。古代では矢を折り、または矢に血を塗って盟約の証とする儀礼が存在し、それが「直」「正」の語感に繋がる。藤堂明保『漢字源』は象形文字とし、声系として「矢」を含む字(知・智・疾・短など)が「まっすぐで速い」「鋭く貫く」という共通義を担うことを示す。基本義は「や、矢」、転じて「ちかう」「まっすぐ」「正す」の意となる。命名においては、的に向かって真っ直ぐ進む象徴性から、志を一途に貫く子を願って用いられる。「一矢」「白羽の矢」など、決断と的中の文化的含みも豊かである。
構成要素
矢部
STROKE ORDER
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MEANINGS
弓につがえて射る矢。
矢、まっすぐ、誓う、ただちに。
★的を射る正確さ・志を貫く一途さ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。