◆ 元の意味(古代)
神聖にして隠された奥義。
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KANJI ETYMOLOGY
hi
画数
10画
成り立ち
形声
部首
しめすへん
分類
—
神の奥深く秘めた意。容易には知り得ぬ聖なる隠れを表す字。
ORIGIN
「祕」は意符の「示」と音符の「必」とから成る形声文字で、「秘」の旧字体・本字である。許慎『説文解字』示部には「祕、神也。从示、必聲」と記され、神聖にして容易に窺い知ることのできぬもの、すなわち神秘そのものを意味すると説く。白川静『字統』では、「必」は柄のついた標識の象であり、聖なる場を区切り、外部からの侵入を禁じる結界の標を表すとする。したがって「祕」とは、結界によって守られた神域、人が踏み込んではならぬ聖なる隠れの場を本義とすると解する。神事の中でも特に重大な秘儀、奥義は「祕」の字で表され、軽々しく口外することが禁じられた。藤堂明保『漢字源』は、「必」の音が「ぴたりと閉ざす」意を含み、神聖なものを固く閉じ隠す様を表すと述べる。転じて「ひそか」「かくす」「奥深い」の意となり、人の知り得ぬ深遠さを示す字となった。日本では「祕」は「秘」の旧字として常用漢字表外に置かれ、命名にはほとんど用いられない忌避字とされる。理由は「隠す」「閉ざす」という陰性の意が強く、開かれた人生を願う命名の趣旨に合わぬためである。書道や扁額など限られた場面で、奥深さや格調を表す字として用いられるにとどまる。
構成要素
示+必
STROKE ORDER
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MEANINGS
神聖にして隠された奥義。
ひそか。かくす。秘密。
★命名忌避字。隠す・閉ざす意が強く、開かれた未来を願う名には不向き。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。