◆ 元の意味(古代)
罪網にかかった有能の士を許して職を解くこと。
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KANJI ETYMOLOGY
hi
画数
15画
成り立ち
会意
部首
あみがしら
分類
常用漢字
网と能とを合わせ、法網にかかった有能の士を解放しやめさせる意。
ORIGIN
『説文解字』巻七下に「罷は遣ふるなり。网に能に从う。网は罪なり。網せらるるも而も之を貰す。能を以てするを言ふ」とあり、罪の網にかけられた者でも、その人物に能(才能)があればこれを許して放免し、職を解いて去らしめることであると説く。すなわち本来、有能なるが故に罪を赦され任を解かれることが罷の原義であった。白川静『字統』は、能(クマやヒグマの象形)を意符とせず、力ある者の象形と捉え、网と組み合わせることで、力ある者を捕縛から解き、職務から解放する儀礼的行為を示すとする。「罷免」「罷業」「罷工」などはその直接的展開である。藤堂明保『漢字源』は、罷を网(あみ)と能(耐える力)の会意とし、力を出し尽くして網にかかったように疲労困憊した状態、また職務をやめさせる意を兼ねるとする。「つかれる」「まかる」「やめる」と多義であるが、いずれも力の終結・解放という共通イメージをもつ。命名にはまず用いない。
構成要素
网+能
STROKE ORDER
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MEANINGS
罪網にかかった有能の士を許して職を解くこと。
やめる、まかる、つかれる、罷免する。
★やめる・疲れるの意が強く、命名にはほぼ用いない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。