◆ 元の意味(古代)
船尾につけて進路を定める板。かじ。
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KANJI ETYMOLOGY
da
画数
11画
成り立ち
形声
部首
ふねへん
分類
常用漢字
船の進路を定めるかじを表し、人生を導く方向性の象徴となる字。
ORIGIN
「舵」は「舟」を意符、「它(タ)」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』本文には「舵」は収められていないが、後代の字書において「正船木也」(船を正しく導く木)と注され、舟の後尾に取り付けて進路を制御する木の装置、すなわち「かじ」を意味するとされる。古代の小舟では櫂で方向を変えたが、大型船舶の発達とともに専用のかじ板が発明され、そのための専字として「舵」が成立した。白川静『字統』は、「它」を蛇の象形とし、長く伸びてくねる形を声符に用いることで、水中に長く垂れ下がってゆらゆらと動くかじの形状をも喚起する字であると論じる。すなわち舵は、舟と蛇形の声符が結合することで、形と機能の双方を表現する巧みな造字であるとする。藤堂明保『漢字源』では、「舵」を「它(タ・ダ)」の音を借りた形声字としつつ、「拕(ひく)」「拖(ひきずる)」と同系で、長く垂らして引きずるように使う舟具の意を含むと解説する。日本語では「舵を取る」「舵を切る」が比喩として用いられ、組織や人生の進路を主体的に定める行為を象徴する。海運の発達とともに、進取と決断の象徴字として尊ばれた。
構成要素
舟+它
STROKE ORDER
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MEANINGS
船尾につけて進路を定める板。かじ。
進路、方向を決める道具・行為。
★進路を見定め、人生の航路を主体的に切り開く力を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。