◆ 元の意味(古代)
細長い小舟。こぶね。
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KANJI ETYMOLOGY
tei
画数
13画
成り立ち
形声
部首
ふねへん
分類
常用漢字
細長い小舟を表し、軽やかさと俊敏さを宿す字。
ORIGIN
「艇」は「舟」を意符、「廷」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』には「艇は小舟なり。舟に従ひ、廷の声」とあり、軽快に水上を進む細長い小型舟を指すと記される。古代において「艇」は、河川や湖沼で漁労や偵察に用いられる細身の舟であり、機動性に優れる点で大型の「舶」「船」と対をなす。白川静『字統』は、声符「廷」を、宮廷の中庭が長く伸びた形を示す字とし、艇が長く真っ直ぐな船体を持つことから、声と義の両面で「廷」が選ばれた造字と論じる。すなわち艇は、その細長い形態を「廷」の延伸性と重ねた象徴的な命名であるとする。藤堂明保『漢字源』では、「艇」を「廷(テイ)」音の形声字とし、「庭」「挺」と同系で、まっすぐ伸びるものを表す音義を共有するとする。挺身の「挺」と通じ、群を抜いて突出する意も含み、艇が水面を切り裂いて進む俊敏な姿と呼応する。日本語では「競艇」「ボート艇」「潜水艇」など、軽快で目的的に動く小型船を指す語に用いられる。スポーツ競技における「艇」は、若さと勝負強さの象徴ともなり、命名においては機敏さと潔さを願う字として用いられる。
構成要素
舟+廷
STROKE ORDER
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MEANINGS
細長い小舟。こぶね。
小型船、ボート、軽快な舟。
★水を切り進む小艇のごとく、軽やかな俊敏さと挺身の志を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。