◆ 元の意味(古代)
芥子菜、微細な粒、塵芥。
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KANJI ETYMOLOGY
kai
画数
7画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
—
微小な塵芥や辛味の芥子を表し、小さきものに宿る力を示す字。
ORIGIN
「芥」は「艸(草)」を意符、「介」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』には「芥は菜なり。艸に従ひ、介の声」とあり、本来は食用の菜類、特に「からしな(芥子菜)」を指す字であったとする。声符「介」は二つに挟む・隔てるの意を持ち、芥子粒のように微細でひとつひとつ独立した粒状のものを暗示する。白川静『字統』は、「芥」を、微小で多数の粒からなる植物(芥子菜の種)の意から発し、転じて「あくた」「ごみ」の意に拡大したとする。古代中国の調味料として芥子(からし)は重要であり、その辛味と微小な粒は、僧家の説話「芥子の中に須弥山を納む」のように、極小と極大の対比を象徴する哲学的素材ともなった。藤堂明保『漢字源』では、「芥」を「介(カイ)」音の形声字とし、「界」「届」と同系で、ひとつひとつ区切られて存在する微粒という音義を共有するとする。日本語では「あくた」「ごみ」の意でも用いられ、『枕草子』『徒然草』に塵芥として登場するほか、薬味としての「からし」、また芥川(あくたがわ)の地名・氏姓にも用いられる。命名には塵芥の語感から忌避されがちだが、字義には小さきものに宿る大きな力という哲学的奥行きがある。
構成要素
艸+介
STROKE ORDER
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MEANINGS
芥子菜、微細な粒、塵芥。
からし、塵、ごみ、微小なもの。
★小さきものに宿る大いなる力を象徴する、奥深い哲理を持つ字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。