◆ 元の意味(古代)
燈心草の髄、灯の芯。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
7画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
常用漢字
草木の中心、灯火の芯。物事の核となる強靭な精神を表す字。
ORIGIN
「芯」は艸(くさかんむり)と心(シン)から成る形声文字である。『説文解字』艸部には「芯、燈中火主也。从艸心聲」と見え、許慎は灯火の中心となる藺草・燈心草の髄を指す字として登録した。古代中国では油皿に燈心草の白い髄を浸して燃やしたため、「芯」が灯の核そのものを意味するに至ったのである。白川静『字統』は、心が心臓の象形に基づく声符であると同時に「中央・核」の意味を兼ねる会意兼形声的な性格を帯び、芯は植物の中心にある髄や中軸を指す字であると述べる。白川はさらに、灯心の白く細い髄が暗闇を照らす唯一の点であり、人心の働きと相似的に捉えられたと論じる。藤堂明保『漢字源』では、心の音符が「シン=中心・芯にあるもの」の語感を持ち、芯は草木の中央を貫く部分、転じて事物の核心を指す字であると説明する。日本では蝋燭の芯、鉛筆の芯、林檎の芯など日常の中核を示す語として広く定着し、「芯のある人」「芯が強い」など内面の堅固さを表す比喩としても用いられる。
構成要素
艸(草)+心(声符・意符)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
燈心草の髄、灯の芯。
中心、しん、核。
★物事の中心となり、揺るぎない芯の強さで人を照らす存在に。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。