◆ 元の意味(古代)
果実の中心にある堅い種子
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KANJI ETYMOLOGY
kaku
画数
10画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
果実の中心にある堅い種。物事の本質を貫く確固たる芯
ORIGIN
『説文解字』木部に「核は蛮夷以て木皮を盛り、革あるが如し。木に従い亥声」と見える。木偏に「亥」を音符とする形声字で、亥は十二支の最後にあたり、中に堅く凝縮された種子の意を含む。許慎は本来「異民族が木皮を編んで盛器とした」用例を挙げるが、これは仮借的用法であり、後世広く果実の中心にある堅い殻、すなわち果核の意で用いられた。白川静『字統』は、亥を「がい」と読み、堅く閉ざされた骨核の象を示すと解し、木偏を加えて植物の中心にある堅い実、種子そのものを表すとする。藤堂明保『漢字源』では、亥に「カク」「ガイ」と二系統の音があり、ここでは堅くしまる意のカク系音をとり、木の堅実な中心部を示す形声字と説明する。後に意味は転じて、桃や梅の核(さね)から、物事の中核・核心・中枢へと拡大し、現代では原子核・核分裂など科学用語の根幹語ともなった。古代中国では、果実を割って中心の種を取り出す行為が、隠された真理を明らかにする比喩として用いられ、「核実」「考核」など吟味・検証の語を生んだ。日本においても古来「さね」と訓み、堅実で揺るがぬ中心という思想性を帯びた字として尊ばれてきた。
構成要素
木(植物)+亥(堅く閉じる音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
果実の中心にある堅い種子
中核、核心、原子核、物事の本質
揺るぎない芯と本質を見抜く知性。物事の中心に立つ存在感
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。