◆ 元の意味(古代)
草を植える、技を磨く、芸香。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
gei/waza
画数
7画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
常用漢字
技と教養を磨く道。古代「藝」の略字としてあらゆる芸術を司る字。
ORIGIN
「芸」は本来「藝」の新字体であり、艸と云から成る形声文字として整理されたが、字源的には独立した二系統を持つ。『説文解字』には「藝、種也」とあり、許慎は人が苗を両手で植える形「埶」に艸を加えた字として、植え育てる行為を本義としたことを記す。白川静『字統』は、藝の原字「埶」が膝をついて木を植える人の象形であり、後に技芸・学芸へと意味を広げた経緯を詳述する。一方、別字「芸(ウン)」は艸と云から成り、芸香(うんこう=ヘンルーダ)という防虫効果のある香草を指し、書庫で書物の虫食いを防いだことから「芸亭(うんてい)」「学芸」の語が生まれた。藤堂明保『漢字源』は、藝の音符「埶」が「ゲイ=種を植える・形を整える」の語感を持ち、転じて人格と技を整え育てる「芸」となったとする。戦後の当用漢字で藝が芸に統合されたため、現代では一字に植える・技・学問・香草の四義が宿る豊穣な字となった。
構成要素
艸(草)+云(声符)/本字は艸+埶
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
草を植える、技を磨く、芸香。
わざ、芸術、学問、技芸。
★技と教養を兼ね備え、芸の道で身を立て人を魅了する才人に。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。