◆ 元の意味(古代)
草木の陰。
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KANJI ETYMOLOGY
in
画数
14画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
人名用漢字
草木が日を遮る木陰、庇護の恩恵の字。
ORIGIN
『説文解字』に「蔭は艸陰地なり。艸に從ひ、陰(いん)聲」とあり、草が地に陰を作る、すなわち草木の作る日陰を本義とすると記す。許慎は陰を音符兼意符とし、阜(おか)の北側で日が当たらぬ「陰」と、艸を加えた「蔭」とを密接に結びつける。白川静『字統』では、陰は阜(おか)に侌(くもり)を加え、雲が日を覆って暗くなる意で、それに艸を加えた蔭は、樹木の繁る下に生じる涼しい日陰を表し、転じて「祖先の徳に庇護される」意の「祖蔭」「余蔭」が生じたと説く。白川は『詩経』召南・甘棠の「敝(すた)るる芾(はい)たる甘棠(かんとう)、伐(き)る勿(な)かれ翦(き)る勿かれ、召伯の所茇(はつ)せし所」を引き、賢者が休んだ木の蔭を愛惜する古代の徳治思想と本字の語感とが響き合うと論じる。藤堂明保『漢字源』は、陰に「日を覆って暗くする」音義があり、艸を加えて草木の陰、転じて「お蔭さま」のように人の庇護・恩恵を意味するに至ったとし、日本語の「おかげ」が深い感謝の語として定着していることを述べる。命名では「祖徳の庇護・人を守る蔭」の象意で穏やかな字として用いられる。
構成要素
艸+陰
STROKE ORDER
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MEANINGS
草木の陰。
かげ。日陰。おかげ。庇護。
★人を陰から守る優しさ・祖徳の庇護・感謝。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。