◆ 元の意味(古代)
草が盛んに茂る。
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KANJI ETYMOLOGY
han
画数
15画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
人名用漢字
草が盛んに茂り増え広がるさま。
ORIGIN
「蕃」は艸を意符、番(ハン)を音符とする形声文字である。許慎『説文解字』艸部には「蕃は艸の茂るなり。艸に従い番声」とあり、草木が盛んに繁茂する状態を本義とする。番は獣の足跡が交互に重なる形に由来し、繰り返し連なるイメージを内包するため、艸を加えた蕃は「次々と増え重なって生い茂る草」となる。白川静『字統』は、番が田畝に並ぶ足跡から派生して「順序立てて並ぶ」「次々生まれる」の意を持つと述べ、蕃は植物の繁殖と人や民族の繁衍を一体に表した語であると説く。実際、古典では「蕃殖」「蕃育」のように生命の増加を祝福する用法が多い。藤堂明保『漢字源』も、番系の字(番・蕃・藩・幡)が「平らに広がる」という共通義を持つと指摘し、蕃を「草が地一面に広がって繁茂する」ことから転じて「数多く増える」「異域・辺境」の意に発展したと分析する。実際に古代中国では中華の周縁に住む諸民族を「蕃人」「諸蕃」と称したが、これは彼らの土地が草深い未開の地であるという観念に由来する。命名上は「繁茂」「増殖」「生命力」を象徴する佳字とされ、子孫繁栄や事業発展の願いを込めて用いられることがあるが、「蕃夷」のような排他的用法もあるため使用例は限定的である。
構成要素
艸+番
STROKE ORDER
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MEANINGS
草が盛んに茂る。
しげる。ふえる。さかん。外国・異民族。
★繁茂・増殖の意で生命力豊かな子を願う。やや古風。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。